Act,19 under


「ん……ぅん……」

ロイの厚い唇がの小さく柔らかい唇に重なる。
小さく色づくそれを啄ばみながら頭を支え、腰に腕を回してソファーへと押し倒す。


乾いたロイの唇が嫌なのか、その行為自体に対しての肯定なのか、
が弱く逃れるように顔を逸らすもロイの唇はそれを逃さない。
息苦しさか他の感情からか、薄く開かれた唇へたっぷりと唾液を含んだロイの舌が進入し、
の舌を求め口内をゆっくり這う。
奥歯をなぞり、捕らえた舌に舌を絡め、
重なる二人の唇からは甘い息遣いと交わす唾液の塗れた音が室内に響き始める。

ロイの胸元に置かれた手は覆いか被さる身を押し返すも弱い抵抗は厚い胸板を返す事もできず、
添えられた腕は何時の間にか身に纏ったシャツを握り締め皺を作る。

「はっ……はぁっ…ぃゃぁ…」

離れた唇の間から銀色の糸を引き、ロイはその唇でそのままの鎖骨へと舌を這わせ、
片手で起用に寝夜着きのボタンを外しながら胸元へ腕を入れる。
あまり大きいとは言えない乳房を大きな掌に包み込み、
ゆっくりと揉みしだきながら親指の腹で他人から与えられた刺激にしこり立つ乳首を刺激する。

「ぁっ……」

乳首に与えられた刺激に一瞬高い声を上げ、
ロイの胸元のシャツを握り締めていた手を思わず口元へ運び、瞳を硬く閉じる。
そこからはの胸の内を渦巻く感情を現してか涙の筋を生む。

親指でその形と位置を確認した指は一指し指と混ざり、
それを摘みも声を殺し、涙を流すにロイの手は忍んでいたシャツから離れ、
顔を覆う細いの腕を掴み鎖骨に悪戯を施していた唇が頬に伝う涙へを塞き止める。

甘え、慰めるようにロイが自分の頬をの頬へ擦り、
頬に無精に産る髭にまだ涙の滲む瞳を今度は瞬きほど軽く閉ざす。

ロイはその仕草を確認するように少し顔を上げ、の顔を覗けば掴んでいた腕から離れ、
再び寝夜着へと手が伸びる。
肌蹴ていただけのそれは床へ落ち、の解放された腕はロイのシャツへと戻らず、
白い自らの素肌へと顔を埋める頭部へと落ち、黒い髪を握り締めた。

否定するわけでもなく肯定するわけでもない。
短く深い呼吸を繰り返し、の手はロイの短い髪を探り、
ロイはのその手の感触に静かに瞳を閉じ、鎖骨に赤い花弁を散らした。

唇は鎖骨から乳首へ降り、吸い付き続けて軽く歯を立てればの口から鈴のような短く高い悲鳴が上がる。
ロイの髪を撫でていた手はそれと同時握り締め、頭を引っ張る。
少し意地悪が過ぎたかと宥めるように一瞬の手に手を沿え、その手をそのままの下半身へと運び、
寝夜着のズボンへと運ぶ。
少し緩めに作られた其れは腕を入れるとするりと脱げ、
腿に走る刺激からか折れる膝を通りシャツに続いて床へと落ちる。

滑らかなの腿。

何度掌を這わせても飽きないだろうそれを撫で遊んでいるとの膝が擦り合う。
刺激を求めるそこへ応えるように清楚な下着へ右手を入れる。
女性独特の小さな下着。レースも少なくシルクのそれも肌触りは悪く無い。
中指で赤く色づいているであろうのクリトリスを腹で刺激すれば、
乳首を咥えた時同様小さく甲高い声が漏れる。
一際暖かく柔らかいそこへ忍ばせた指はそのまま急くようにの秘部へと差し入れる。
既に濡れ始め、ロイの指をあっさりと飲み込むと膣が指へと絡みつく。

……君は…その……」

指先が奥への侵入を守る薄い壁に当たり、慌てて指を引き抜いた。

「入れられるのは初めてです……」

胸を上下し、甘い息を繰り返しながら掠れるような声で小さく、でもはっきりと告げる。
塗れた瞳を閉じ、俯くの頬を撫で、音を立てながら再び唇を啄ばむ。

の発した言葉の意味。

ロイにしても処女を抱くのは初めてなのか、戸惑いはあるも、
そんな事より先ほどから気になっていたの小さな体の振るえは、ロイを受け入れる事への振るえではなく、
男に対する恐れを含んでの物と知り、同意を得ぬまま組み敷いてしまったへの罪悪感で頭が一杯になる。

「すまない……」

「ここまで来ておいて謝らないでください……もう…いいから……」

再度のロイの唇を拒否し、顔を逸らし、目線を合わせぬままが漏らす。
それでもロイは自分の意思を伝える為か再度の唇を求めると、今度はも受け入れ、
再び下着へ腕を入れ、腿を伝い床へ落とし、指を差し入れる。
2本の指で入り口を慣らし、くちゅくちゅと塗れた音が室内に響く。
慣らしてはいるものの当然の事ながら狭く、甘い息の間にどこか堪えるような呻きを上げるに、
迷いが生じるも、ロイは次は自分のズボンを寛げ、自身を取り出す。

既に立ち上がり、形を作るそれを秘部から引き抜き、男を求め濡れ、ひくつく花弁の元へ沿え、
先端を押し当てれば、が躰を反らし、引きつった悲鳴を上げる。

「息を吐いて……楽にするんだ。わかるね?」

の髪を撫で、呼吸の合間に腰に力を要れ亀頭を収める。
行き場を失っていたの腕を誘導し背中に回すとそのままシャツを握り締め、
布が裂けるのではと思うくらいに両側から引っ張り痛みに耐える。

「力を抜いて…」

小さな体にロイの物が合わぬのか何時の間にかは大粒の涙を流し、甘い声の中に泣き声を含め、
先端を収め少しづつでも奥へと進めていた竿が処女膜を破れば、
喉の奥で押し殺した悲鳴と絞め殺されるかと思うくらいに背中に回された腕に力が入る。

「ぃっ……ぅっ…」

しっとりと汗ばむ白い腿に赤い糸が筋を作る。
痛みに耐えると同じようにロイ自身これほど締め付けられたのは初めてなのか、
眉を潜め、奥歯をかみ締めていた。

それでも痛みの感覚はそう持続する物でも無く、あやすように頭を撫でていれば、
の息も落ち着き、互い呼吸を合わせながら、ロイは自身を納めきっていた。

男と女とはいえ、狭いソファーに二人の体が揺れる。
革張りのソファーにの黒く長い髪が二人の動きにあわせ、水面に落ちた波紋んのように形を変えて広がり、
スプリングの音と二人の息が部屋に響き、時折あがるの甘い鳴き声に腰の動きもスピードを増し、
続けられる行為の中、ロイが達するより早くの意識は何時の間にか果てていた。




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中出ししたのかどうかはともかく、このままだと生で犯ってますな(爆)
終わりずいぶん中途半場ですが、次回はきっちり書きたいなー
エロシーンはやっぱり書いてて楽しいです。
爽快爽快